縦走路から見た神戸港(神戸空港も写っています)

「KOBE 六甲全山縦走大会(全縦大会)」

六甲全山縦走大会完走記 
我が家の裏は六甲山系の稜線が続いています。そんな身近なところで行われる六甲山全山縦走大会なので毎年参加することにしています。六甲山は西は須磨裏公園から東は宝塚まで続いています。稜線を一つ一つクリアーしながらこのコースを一日で歩き通すのが六甲山全山縦走大会です。毎年11月の第二日曜日と休日(勤労感謝の日)の2回に分けて開催されています。この大会は、距離の長さが長い(56キロ)ことでも知られていますが、きついのは歩く距離だけではありません。須磨浦公園からゴールの宝塚までの高低差の合計は3000m(富士山の5合目から頂上までの2回分)にもなります。そんなコースを1日で歩くのですからトレーニングなしでは完走は難しいと思います。歩いているときはとてもきついですが完走すると充実感があります。マイペースでゆっくり歩けば誰でも完走できます。この大会はハイカーに人気があって全国から参加者がきているようです。完走したら完走証と盾(右の写真)がいただけます。山歩きの好きな人には是非お勧めしたくなるような大会です。皆さんも一度参加してみてはいかがですか。

1999年11月23日参加
2000年11月23日参加
2001年11月23日参加
2002年11月10日参加
2003年11月 9日参加
2004年11月14日参加
【起床】2:00西宮の自宅を2:30出発

【出発点の須磨浦公園に到着】3:30

【宝塚へ向けて出発】5:00








ゲートの開門は午前5時。ゲートで参加証にチェック印を押してもらい長く厳しい縦走が始まる。 旗振山まで一気に200mを駆け上がる。集団の流れについていこうと必死にがんばって歩くが朝早いので足が思うように動いてくれない。旗振山を越えて鉄拐山に到着する。


【栂尾山の名物階段】
いきなりやってくる栂尾山に駆け上がる一直線の階段は心臓破り。後半に疲れが出るのだろうなと思いながら歯を食いしばって一気に登ってしまう。









【須磨アルプス】
須磨アルプスは、展望がいい上に,多少のスリルがあってとっても楽しいポイントです。ここの尾根は幅が狭く一人づつしか歩けないので、追い抜きは禁止です。








【横尾団地〜高取山】
東山からは尾根を下り、横尾団地に下ります。東を見ると高取山、その向こうに菊水山も見えています。横尾団地を抜け、地下鉄西神線をくぐり、妙法寺小学校を目指します。しばらくは住宅地をくねくねと曲がり、道路を横断し静かな地道を抜けて高取山への登山口へ向います。高取神社を通り過ごし下ると茶屋が数軒ある。丸山町の町中に入ると住宅地の中の生活道路を歩くが、初参加の人にはコースがわかりにくいので要注意。鵯大橋を越えて急坂を登ると鵯越駅に着く。


【鵯越駅】丸山・鵯越・烏原〜菊水山〜鍋蓋山〜大龍寺
高取山を下ると、丸山、鵯越の住宅地を抜けます。鵯越駅から鈴蘭台下水処理場を経て菊水山登り口はすぐです。線路をくぐり、急な登りが続きます。山頂が近くなると神戸の街が一望できます。






【菊水山頂到着 】
菊水山頂にはチェックポイントがあります。菊水山山頂は500mに満たない標高とは思えない大パノラマが広がっています。神戸市内から神戸港が一望できる。休憩が終るとそのまま菊水山を下ります。急な下りで、目の前にはこれから登る鍋蓋山が見えます。下るにつれて有馬街道を通る車の音が大きくなります。そして,車が見えるころになると天王吊橋です。国道428号線に架かっています。天王吊橋から鍋蓋山山頂までは,急な登りがあります。薄暗い林の中を黙々と歩き続けると鍋蓋山山頂到着。ここから一路大龍寺を目指します。

【再度山大龍寺到着 】市ガ原〜稲妻坂〜天狗道〜摩耶山
大龍寺は以前は チェックポイントでしたが今は通過ポイントになっています。
車道をどんどん下り、工事現場を抜け市ガ原へ。市ヶ原では見事な紅葉を見ることができます。ここには縦走大会の参加者だけでなく、たくさんの人々がアウトドアを楽しんでいます。河原でのバーベキューも楽しめる絶好のポイントがあります。私もそういきたいところですが、今日は全縦の日、先の長い旅です。こんなところでゆっくり油を売ってることはできません。
市ガ原はトイレ休憩ができます。休憩所もあるので体調を整えましょう。いざ天狗道へ。そして稲妻坂へ。ここからすでに急登は始まります。1時間程の登りが待っています。木立ちの間から見える山の紅葉がきれいですが、景色を見るゆとりなどありません。その勾配がきつくなり始めると天狗坂に入ります。ところどころに岩場があり風化が進行中で、もろくなっている所もあります。茶色の反射板が見えると、摩耶山はもうすぐです。そして、アンテナの林立する摩耶山に到着です。

【摩耶山頂到着 】ボランティアのみなさんによる ホットレモンのサービスがある掬星台
摩耶山頂にはチェックポイントがあります。縦走路中最大の難所といわれる天狗道をクリアしたら、縦走完走の確信を得たと参加者は口をそろえて言います。ここが縦走路の中間地点ということです。摩耶山山頂の掬星台では,ボランティアのみなさんによるホットレモンのサービスがあります。

【アゴニー坂〜丁字ヶ辻〜記念碑台】
アゴニー坂で奥摩耶ドライブウェイを目指します。急な下りですが、前方には六甲山牧場が見えてきます。ここから車道に入ります。これから自然の家までは車道歩きです。歩道が整備されているので安心です。自然の家からは山道です。あまり展望のない、歩くだけの道です。
丁字ヶ辻は、表六甲ドライブウェイも合流しているので、一気に車の通行量が増えてきます。丁字ヶ辻からも車道を歩き、六甲山ホテル、六甲山郵便局の前を通過。この車道からは、神戸の街がよく見え、気分がいいものです。六甲山郵便局の方が、温かい甘酒を振舞っていただけます。
六甲山ゴルフ場を通過します。以前はここにもチェックポイントがありましたが今は通過点です。信号を渡り、六甲山小学校へ。緑の舗装路をゆっくり上っていくと右手に六甲山小学校が見えてきます。カレー屋を過ぎ,神戸ゴルフ倶楽部へ。ここからは,展望のいい山道を進みます。ゴルフ場を見下ろすと、山の中のらしい起伏に富んだコースになっています。凌雲台は、観光客が多く、参加者の中にはここでトイレ休憩して体調を整える人もいるようです。

【最高峰一軒茶屋到着 】
六甲山最高峰直下にある一軒茶屋までは,小さなピークを7つほど越さなきゃあなりませんが,車道を通るとコースを間違うことはありませんが、交通事故にあわないように気をつけましょう。
楽チンで一軒茶屋へ到着します。

【東六甲縦走路分岐点到着 】東六甲分岐点〜船坂峠〜大谷乗越〜塩尾寺〜宝塚
この分岐点にはチェックポイントがあります。チェックと共に番号札をもらいました。
ここから最後の山道に入ります。いきなり急坂を下ると、あとは極楽尾根道です。足もとが滑りやすいので気をつけて歩きます。
水無山を越え、ところどころにある急な岩場を下り、順調に進みます。

【大平山到着 】
大平山に到着すると大谷乗越から山道に入ります。道はゆるやかに下っています。岩原山、譲葉山と続き、眼下に甲山が見えてきます。ここまでくると塩尾寺まであとわずかです。岩倉山を過ぎ、砂山権現を見上げながら、風化した岩場を下ると、そこは塩尾寺。ここまでくると一安心、ほとんど完走の確信を得ることができます。これからは舗装路なので、少々暗くっても大丈夫。途中の木立ちの間から見える宝塚の街は,夕景に変わっています。このあたりでは、足はもう棒になっていて気力のみで歩いています。甲子園大学の横を抜け住宅地に下るとゴールです。

【ゴール】午後5:00

ゴ〜ルだ〜!完走したぞ〜!
ゴールでは認定証と完走記念品をいただきました。スタッフのボランティアのみなさんありがとうございました。