あーる〔R〕
円弧のことをRと呼ぶ。
あいじゃくり〔相决り〕
板を張り合わせるとき板傍の厚さをそれぞれ半分ずつ欠き取るもの。
アクリルじゅし〔樹脂〕
有機ガラスとして、ガラスの代用品でドア、トップライトなどに用いられている。耐水・耐酸・耐アルカリ性がある熱可塑性樹脂でアクリル樹脂板ともいう。
あおりどめ〔あおり留め〕
開いた扉や障子をそのまま固定しておく金物のこと。
あさり
のこ刃の仕立てのことで、ノコギリではノコ歯の歯が1枚ごとに左右相互に振り分けられていて、これをアサリといいます。ノコくずの詰まりを防ぐ役割をします。
アスファルトルーフィング
屋根下地用防水材。フェルトにストレートアスファルトを浸透させ、その表面にブローンアスファルトで覆い、その表面にタルクなどで粘着防止をしたもの。
あてぎ〔当て木〕
材をいためないようにあてがう木片のこと。げんのうで材を打つときにあてがったり、材をクランプで挟んだりする。
あまじまい〔雨仕舞〕
雨水が建物の中に入らないようにすること。
あまにゆ〔亜麻仁油〕
亜麻の種子から採れる油で、乾油の代表的なもの。ワニス、ペイントなどに用いられる。
アルミニウム
展延性に優れていて、灰白色で電気・熱の良導体である。アルカリには弱い軽金属である。
あんぜんせい〔安全性〕
居住環境や作業環境などで最も重要な要素の一つが安全性である。人間は危険な場所では過ごすことはできない。地震、台風、火災などの自然がもたらす災害からまもる対策や幼児が高所から転落したりするのを防止する対策を講じるなど環境面での安全対策が重要である。また、DIYでは電動工具の誤操作で怪我をしないような配慮が重要である。
あんないあな〔案内穴〕
ドリルなどで穴をあけるときの、あらかじめキリなどで穴を細くあけておく穴。
ガイド穴ともいう。
いたがらす〔板ガラス〕
平板状のガラスのこと。ロール法、フロート法などにより製造される。普通板ガラス、型板ガラス、網入りガラス、磨きガラス、などがある。
いたつぎ〔板継ぎ〕
板の木端どうしを接合するもの。板はぎともいう。
いため〔板目〕
木材の部分の名称の一つで、年輪の切線方向に切った面をさし、木目が不規則に表れているもの。材質は狂いが大きいが、幅の広い材料が取れる。
いちもんじがわら〔一文字瓦〕
軒先に使用する瓦で軒先にたれさがった飾り板の下端が直線になるもの。
いっとうぼり〔一刀彫〕
1本の小刀でつくりあげる木彫りのこと。飛騨高山地方の一刀彫などの彫刻は有名。
いもめじ〔芋目地〕
タイル、レンガ、コンクリートブロックなどの縦目地が一直線になっていること。
インサート
コンクリートの表面に、天井吊手ボルトを取り付けるためにコンクリート打ち込みの際にあらかじめ埋め込む鉄製の部品のこと。
インシュレーションボード
比重0.4以下のフアイバーボードで主に断熱や吸音材に用いる。軟質繊維板ともいう。テックスと呼ばれている。
ウエス
塗装作業の時に使うぼろぎれのこと。
ウォーターハンマー
給排水管中のある流速の水が急停止したときに、騒音が生じる現象。防止策は、エアーチャンバーなどを設ける。
うちあげてんじょう〔打ち上げ天井〕
野縁に直接仕上げる天井のこと。
うちのり
部屋の寸法などを内側で測る寸法のこと。これに対し、外側で測ることを外のりといい、柱や壁の中心で測ることを心々〔しんしん〕という。
うちはな〔打放〕しコンクリート
コンクリートの仕上面を打放し仕上にすること。仕上がり面に型枠の形がつく。
うま〔馬〕
作業用の補助台のこと。
うらおし〔裏押し〕
カンナ刃やノミの刃の裏側部分を研ぐこと。
うらめ〔裏目〕
サシガネの裏側の目盛の面。うらがね〔裏尺〕ともいう。
えいえるしいばん〔ALC板〕
オートクレーブ養生して作った気泡コンクリート。軽量で、耐熱性、耐火性に優れていて外壁などに用いられている。
エクステリア
門や塀などの外周りの外観のことをいう。インテリアに対する言葉として使われる。
エストラップ〔Sトラップ〕
サイホン型の排水トラップの一つ。排水管の一部にS字を横にした形にしたものを設けてトラップにしている。
えすまーく〔Sマーク〕
Sマーク制度は、消費生活用製品安全法に基づいている。一般消費者の生命や身体に対する危害の防止を目的としている。
エポキシ樹脂接着剤
エポキシ樹脂接着剤は2液性で、主剤と硬化剤を使用する前に混合して使います。混ぜる手間はかかりますが、耐水性や耐熱性に優れています。
おいいれのみ〔追入のみ〕
刃先が直線になっている一般的なノミで、ほぞの工作などに用いる。柄頭〔えがしら〕を叩いて打ち込む叩きのみです。
おおいれつぎ〔大入れ継ぎ〕
2つの材をT字型につぐときに、片方の材の小口をそのまま柄にし、もう一方の材に溝をつけて挟み込んで継ぐ方法のこと。
おおかべ〔大壁〕
大壁は洋室のように柱が壁の中に隠れている壁の作り方をいう。
おおびき〔大引き〕
大びきは根太を支える部材で根太と直交するかたちで、900ミリメートル〔3尺〕間隔に入っている。
オイルステイン
油性の着色剤。木目がけば立たず、色合いがいい。
オイルフィニッシュ
オイルの塗料を材の表面に浸透させて、布で擦り込んでする塗装法。
おとしがけ〔落し掛け〕
床の間や書院窓の上部の小壁の下に取り付けてある横木のことをいう。
おもてめ〔表目〕
サシガネは両面に目盛があります。さしがねの短いほうを右にしたときに見える面を表目と呼ぶ。尺、寸で表示されている。 裏面を裏目と呼ぶ。
かいだか〔階高〕
ある階の水平面から、その直上階の水平面までの高さを言う。
ガイド
前もって型板などをつくって、作業性を高めるためのもの。
かがみいた〔鏡板〕
板壁などの枠や、額縁などの中に埋め込んである一枚板のこと。
かきおとし〔掻落し〕
モルタル仕上の表面がほぼ硬化した頃、櫛状の道具で表面を削りおとすこと。
かくしくぎ〔隠しくぎ〕
打ち込んだ釘を隠す方法。釘の頭をつぶす方法や釘を打ち込み沈めてダボで隠す方法がある。釘を打ち込んでから頭を飛ばすことができる隠し釘も市販されている。
かこう〔架構〕
建物を構成する骨組みのことを言う。ラーメン架構・トラス架構など。
かさぎ〔笠木〕
椅子の背もたれなど、完成品の一番上になる横材。
かねこうばい〔矩勾配〕
45度の勾配のこと。
かねのて〔矩手〕
サシガネで直角を調べることをいいます。直角かどうかを調べるときにもいいます。
(かねて)ともいいます。
かまち〔框〕
床に段差があるとき高い方の端に取り付けられる化粧の横木のこと。上がり框、床框など。
かもい〔鴨居〕
引き戸や障子などをたてる溝のある上部の横木のこと。下部の横木を敷居と言う。
かりぐみ〔仮組み〕
加工した部材を取り付ける前、接合部分がぴったりはまるかどうかなどを確認するために接着剤をつけないで組んでみること。
かんぜんたいすいごうばん〔完全耐水合板〕
フェノール樹脂接着剤やレゾシノール樹脂接着剤を用いて作った合板で湿潤露出に耐えるもの。一類合板ともいう。
きくじゅつ〔規矩術〕
日本建築でサシガネを使って木材に墨付けをする技術のこと。
きごろし〔木殺し〕
ダボやホゾなど、穴やホゾ穴に差し込む部分を木づちなどで叩いて収縮させること。
きじゅんめん〔基準面〕
部材加工で一番初めに平らになる面で、以後の工程の基準となる面。
きずり〔木摺〕
塗り壁の下地に用いる小幅板のこと。
きそ〔基礎〕
建築物の上の構造物の重量を支え、地盤まで伝える下部の構造物をいう。木造ではこれまで布基礎が一般的だったが、近年は耐震対策のためにべた基礎〔建物が乗る部分全面を鉄筋コンクリートにする基礎のこと。〕が多く用いられている。
きちょうめん〔几帳面〕
平安時代の住宅に用いられていた布のようなものを吊り下げた衝立を几帳といい、その支柱に用いられたことから由来している。
キックバック
電動のこなどで切断中、刃が材料に食い込んだりしたときに電動のこが瞬間的に手前におし戻されること。危険を伴うので基本に沿って作業をする必要がある。
きどり〔木取り〕
仕上がり寸法に墨付けをする前にあらかじめ材を切って用意しておくこと。
きはだ〔木肌〕
木をけずった表面のこと。
きわり〔木割り〕
伝統的な日本の建築において、各部分の寸法を決定する原理のこと。大工職は世襲制で木割り書を作って代々伝えてきた。
クサビ
三角形の木片。ほぞ組みなどの接合部に打ち込んで、抜けるのを防ぐ役割をする。
くみて〔組み手〕
2つの部材を組むときの仕口のこと。
くみてつぎ〔組手継ぎ〕
板で箱などを作るときの組み手の一つ。3枚組継ぎ、5枚組継ぎなどがある。
グラスウール
ガラスを細かい繊維状にしたもので、断熱材、吸音材として使われている。
クランプ
点で締める力が強く、正確な作業をするときには欠かせない圧締器の一つです。Cクランプ、Gクランプなどがあります。
クリコギリ
クリック・ボールともいう。曲がり柄のドリルのことをいう。
グリッド
格子状の意味。設計を行うとき、格子状の組み立て基準面のことを〔グリッドプランニングと呼ぶ。〕
グリッパーこうほう〔工法〕
カーペット工事の際の用語で、細長い板状の木に細い釘を数多く打ち込んで、部屋の周囲に固定して、カーペットを張って引っ掛け固定する施工方法のこと。
けあげ〔蹴上げ〕
階段の一段の高さのことをいう。建築基準法では、住宅の階段の蹴上げの高さは23センチメートル以下と定められている。
けずりむら〔削りむら〕
削ったあとの仕上がり面が一様でないことをいう。
けたゆき〔桁行〕
屋根面を支える小屋梁に直角の方向をいう、または梁間〔はりま〕方向の柱の間隔の狭い方向をさす。
ケヒキ
さおの一端にケヒキ刃が取り付けられている道具で、材料に一定の幅の筋をつけるときに使う。
けんちくかくにんしんせい〔建築確認申請〕
建築主は、建築物を建築するときには、その工事を着手する前に、その建築計画の内容が法規に適合しているものであることについて、建築主事の確認を受けねばならない。ただし、増改築などで10u以内の場合は不要〔防火地域、準防火地域では必要。〕 民間確認指定機関でも取り扱っている。
ゲンノウ〔玄能〕
ゲンノウはカナヅチなどとともに、釘やノミの打ち込みなどに使われます。ゲンノウは頭の重さの違いによる種類があります。
コーポラティブハウス
協同組合方式で建てる居住者参加型集合住宅のこと。建設希望者が集まって組合を作り、土地の購入から、設計、工事までを行って建てる共同住宅。
コーキング
外部のサッシ回りやALC板のジョイントなどをパテ状の充填材で詰めて水の浸入を防ぐこと。
ごうせつごう〔剛接合〕
接合された部材の角度が、力を受けても変わらないような接合方法。現場うち鉄筋コンクリート造や溶接された重量鉄骨造などは剛接合である。
コーナービード
塗り壁などの出隅部分を保護するためにつける角金物のこと。
こうばい〔勾配〕
水平面に対する傾き度合いのこと。
ごうばん〔合板〕
単板を奇数枚重ねて貼り合わせた人口木材。木目方向によって強度は変わらない。
こうようじゅ〔広葉樹〕
幅の広い葉をつけた木。材は一般に構造が複雑で、樹種によって木目や色が多彩である。針葉樹より堅い。
こぐち〔木口〕
木材を繊維方向に直角に切った切り口の面のこと。年輪が見える面。
こばだてばり〔こば立て張り
割栗石やレンガを敷くとき、小端〔こば〕や小口の方を上にして並べること。
こやぐみ〔小屋組〕
屋根面を支持し構成する骨組みで、軒げたから上の部材で組み合わせているもの。
コンクリートブロック
A種、B種、C種の種類がある。A種は軽石ブロックで、C種が最も強い。基本ブロックの寸法は、長さ390o、高さ190o、厚さは100o。
サイホンしき〔式〕トラップ
管内を排水が満水の状態で流れ、サイホン作用を起こす形状のトラップ。Sトラップ、Pトラップ、Uトラップなどがある。
さおぶちてんじょう〔竿縁天井〕
野縁に固定された竿縁の上に天井板を置いていくもの。
さかめ〔逆目〕
木目に逆らって材を削ったときに引っかかる目の方向。
サシガネ
日本の伝統的な建築物の基本設計をするときは、サシガネ〔曲尺〕は欠かせない定規として使用されてきました。寸法を測りったり、直角の線を引いたりするときなどに使います。DIYには欠かせない定規のひとつです。
さしもの〔指物〕
板を組み立てて木製品を作ること。
ざめん〔座面〕
実際に腰をおろす板の面のこと。
さん〔桟〕
構造物の枠に渡す横木。工事現場で仮設で使うことが多い。
サンダー
工作物を研磨・仕上げ加工する電動工具。サンドペーパーを工具に取り付けて、細かく振動させて工作材を研磨する。長方形の台が動いて研磨するオービタルサンダーが代表的。
サンドペーパー
紙を基材とした研磨材。紙に研磨砥粒を接着材で塗布したもの。荒密度の種類はたくさんある。
じえいえいえすえす〔JASS〕
Japanese Architectual Standard Supecificationの略で日本建築学会建築工事標準仕様書のこと。
じすまーく〔JISマーク〕
JISマークは工業標準化法に基づいて、国が定めた規格の製品を生産している工場が、国の許可を得てつけることのできるマークである。
しきい〔敷居〕
引き戸や障子などをたてる溝のある下部の横木のこと。上部の横木を鴨居と言う。
じぐ〔治具〕
定規や型板など、同じ寸法・形の材をつくるときに使う道具。ガイド材のこと。
ジグソー
モーターの回転運動をクランクで直線往復運動に変えて、この動きを刃に伝えて材を切断する機械。刃を替えれば木材のほか金属やプラスチックなども切れるほか、曲線切りもできるすぐれものでDiyerには欲しい機械のひとつ。
しぐち〔仕口〕
部材の木口を相互に、または木端と交差させて接合すること。ほぞ組みやだぼ組みなどがある。
しっくい〔漆喰〕
消石灰に砂・糊・すさなどを水で練ったもの。塗壁面はプラスターに比べ弱く傷つき安い。
しゅうせいざい〔集成材〕
板を同じ繊維方向に一定の厚さで接着した人口の木材。大きな材が造れるため、建築や大物家具などに用いられる。
しんかべ〔真壁〕
真壁は和室のように柱が露出している壁の作り方をいう。
しんざい〔心材〕
木の中心部分をいう。水をあまり含まないので狂いが少なく耐久性に優れる。
しんようじゅ〔針葉樹〕
針状の細い葉をつけた木。材質は広葉樹より柔らかい。
すいせいとりょう〔水性塗料〕
塗料を薄めるときに水を使うのが水性塗料です。
スケール
物差しのこと。
スケルトン
建物の骨組みのこと。躯体部分。
スコヤ
直角を測るときに使います。厚みのある妻手を木端に当てて墨付けをします。
すじかい〔筋違〕
四辺形の軸組みに対角線上に取り付けられた補強材で、地震や台風など横からの力〔水平力〕に対して抵抗する部材。
スパン
梁の支点間の距離のこと。
スプルース
とうひ〔糖檜〕。針葉樹の一種。木理は通直で軽軟で弾力性があり、工作が容易、建築造作材や建具材などに用いられる。
すみだし〔墨出し〕
コンクリート工事で、柱、壁、床などの表面に、芯の位置や仕上面の位置などの印をつけること。
すみつけ〔墨つけ〕
木どりのあと仕上がり寸法に仕上るために、加工する材料に印をつけること。
すみつぼ〔墨つぼ〕
木取りをするとき、直線を引くときに使う道具です。墨を含ませた糸をぴんと張ってはじいて印をつけます。
スラブ
鉄筋コンクリートの床板のこと。
せっこう〔石膏〕ボード
焼石膏にパーライトなどの軽量骨材を約10%混入し、両面に厚紙を貼って成板したもの。表面紙を難燃処理したものは防火性がある。
せっち〔接地〕
安全のため、電路や電器器具などを大地に接続することを言う。〔アース〕ともいう。
せわり〔背割り〕
木材の乾燥による割れを防ぐ方法。柱材などの心材にあらかじめ割れ目をつけておくこと。
そえばしら〔添柱〕
補強するために柱に沿わして取り付けた柱のこと。
そせきぞう〔組積造〕
建物の主要構造部をレンガ、コンクリートブロックなどの材料を
積み上げて作ったもの。耐震性には乏しい欠陥がある。
だいがしら〔台がしら〕
カンナの前部のこと。
だいじり〔台じり〕
カンナの後部のこと。
たいしんたいさく〔耐震対策〕
地震時における安全対策。室内に置かれている家具などを金物で固定して転倒防止の対策をすることなど。阪神淡路大震災後、ホームセンターには耐震用品が豊富に置かれている。
だいなおしかんな〔台直しカンナ〕
カンナ台の下面の平滑りを修正するのに使います。切削角が直角になっている。
だいりせき〔大理石〕
石灰岩の変成作用により結晶質が顕著になった岩石。色調や模様が美しいが酸に弱く、耐水性に乏しい。
たたみよせ〔畳寄せ〕
真壁造りの畳と壁の下の接合面にできる隙間を納めるための横木のこと。
だぼ
板などの両部材を接合するときに使う小さい丸棒のこと。最近はジョイントカッターという機械を使ってつかうビスケットというものもよく使われている。
たるき〔垂木〕
垂木は屋根葺き材の下地である野地板を支える部材である。
ちがいだな〔違い棚〕
よく床の間で見られるもので、2枚の棚板を上下左右に食い違いに取り付けた棚のこと。
チェーンソー
切断能力は丸のこに比べるとはるかに大きい。木の伐採に利用します。使用時には、危険性を伴うので注意が必要。
ちょうばん〔丁番〕
扉の開閉軸に用いる金物で、平丁番が一般的である。枠なしのガラス扉用のガラス丁番など種類は豊富。
ちりじゃくり〔散り決り〕
塗り壁と接するがくぶち(額縁)、まわりぶち(回り縁)、たたみよせ(畳寄せ)柱などに設ける溝のこと。乾燥によりすき間ができるのを防ぐためのもの。
ツーバイフォー〔2X4〕
ツーバイフォー工法は枠組壁工法と呼ばれ、北米で200年以上の歴史をもっている建築工法である。日本では昭和40年代後半から導入された新しい工法で最近普及している。
つかいし〔束石〕
1階床組みを支える床束と地盤面との接点におく玉石かコンクリートの塊のこと。床束下部の腐食を防ぐ目的がある。
つまて〔妻手〕
サシガネの短いほうをつまて(妻手)と言う。長いほうはながて(長手)という。
つらいち〔面一〕
接合する部材の合わせ目で、同じ面でそろえること。
つりぎ〔吊り木〕
天井の下地である野縁を小屋梁まで吊る部材のこと。
でぃあいわい〔DIY〕
Do It Yourselfの略で、(住まいと暮らしをより良いものにするために、自らの手で修理・補修・改善などを行うこと)が一般的な定義となっている。簡単に言えば自分たちのことはなんでも自分たちでやろうという意味。ホームセンターをDIY店と呼ぶ。
ディテール
建築などで部材や材料の接合部や詳細部分、おさまり〔納まり〕ともいう。
ておしかんな〔手押しカンナ〕
手で押して削るカンナ盤のこと。木工機械の代表的なもの。
ですみ〔出隅〕
二つの面が出会ってできた角のこと。
てすり〔手摺〕
転落防止用の柵や金網のこと。建築基準法では、マンションのベランダなどの安全上必要な手摺の高さは1.1m以上となっている。手すり子〔たてさん〕の間隔は幼児の頭が入らない11cm以下が望ましい。
てっきんコンクリートぞう
コンクリートの型枠内に鉄筋を組んで緊結してからコンクリートを打ち込んで固める工法。鉄筋は引っ張り力を負担して、コンクリートは圧縮力を負担する。RC造とも言う。
てんいた〔天板〕
棚などの一番上の板のこと。
とうかん〔陶管〕
素焼き土管より焼成温度を高くして、内外面に食塩釉を施したもの。排水管などに用いる。
どうかん〔銅管〕
鋼管より耐食性・加工性に優れていて、給湯配管などに使用されている。
どうざし〔胴差し〕
2階建ての軸組みの上下階の管柱を連結する横架材。
どうつき〔胴つき〕
2つの部材を接合するときの、柄の根元の平面部分のこと。
どうつきのこ〔胴つきのこ〕
背金のついた片歯のこぎりで横びき歯がついています。正確さを要求する場合や小物製作のときに用います。
どくりつきそ〔独立基礎〕
ベランダやポーチの柱などのように独立した柱を受ける基礎のこと。
とこばしら〔床柱〕
床の間にある装飾柱。
どだい〔土台〕
木造建築物の柱脚部に設けられた横材で、柱から上の構造物の荷重を受けて基礎に伝える役目をしている。
とめかこう〔留め加工〕
接合させる部材同士の面を45度に仕上て接合させること。
とめじょうぎ〔留め定規〕
45度の線をひくときの定規。
トラップ
水封によって下水などの排水管などから悪臭などが逆流するのを防ぐ装置のこと。Sトラップ・Pトラップ・Uトラップなどで水封する。
トリマー
溝きり作業や面取り作業に使用します。ルーターと同じ機能を持っています。ビットを変えることでさまざまな形の飾りが作れます。
ドリル
材料に回転させながら穴をあけるもの。機械の先端に取り付けるビットを替えることによっていろいろ多彩なことができる。
トルク
軸を回転させる力のこと。
ないそうせいげん〔内装制限〕
建築物の室内の壁・天井の仕上を不燃〔不燃材・準不燃材・難燃材〕性の材料で仕上、火災時に安全に避難ができるようにすること。住宅の台所など火気を使用する部屋は内装制限を受ける。
なげし〔長押〕
和風室内の柱に打ち付け固定した横材のこと。和風建築の格式を表す飾りで、一般には内法なげしをさすが種類は豊富。
なまこん(生コン)
固まらない状態で、コンクリートの製造工場から工事現場に搬入されるコンクリートのこと。レディミクストコンクリートともいう。
ならいかこう〔ならい加工〕
同じものを多数加工するときにテンプレートなどのガイドを使って加工すること。
にげる〔逃げる〕
余裕やすき間をつくっておくこと。
にほんのうりんきかく〔日本農林規格〕
JAS〔Japanese Agricultural Standard〕。農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する規律に基づいて、日本農林規格が定められている。
にんげんこうがく〔人間工学〕
人間の身体や心理の特性に合わせて、道具などを作製するようなことを研究する学問のこと。
ぬき〔貫〕
二つの材を横につないで補強する細長い部材のこと。
ぬのきそ〔布基礎〕
壁の下部に設けられる連続した同一断面の基礎。木造建築などに用いられる。
ぬりしろ〔塗代〕
塗り厚の意味で、塗ろうとしている部分の厚さのことをいう。
ねがらみぬき〔根がらみ貫〕
1階床組みの床下に設けられるもので、床束を相互に連結して堅固にするために取り付ける横木。
ねだ〔根太〕
床工事の部材で、床を支えるための横材。フローリングや畳を受ける床板などを支えるもの。
ねむりめじ〔眠り目地〕
目地が生じないように部材などを密着させて、隙間をあけないようにして仕上る方法。
いったいであるかのように見せかけた目地で「盲目地」ともいう。
のきだか〔軒高〕
地盤面から小屋組や小屋組を支える横架材を支持する壁などの上端までの高さを言う。
のじいた〔野地板〕
屋根葺き材の下地のことをいう。垂木の上に位置する板。
のり〔法〕
傾斜の度合いのこと。傾斜面のことをのり面という。
ノンスリップ
階段の段板の鼻に取り付ける滑り止めのことをいう。
パーティクルボード
木材を細かく削ったチップに接着剤を加えて熱プレスして成型したもの。材質も均一で、幅広の板が作れる。
パーライトモルタル
セメントとパーライトを混ぜて作った軽量モルタルのこと。吸音性や断熱性に優れている。
バール
鉄製棒の一端をL字型に曲げて、先端を薄くして割りくぎ抜きになっている。てこの原理で使うようになっている。
はぎあわせ〔はぎ合わせ〕
複数の板を一定の厚さに仕上てから接着して大きな板をつくること。
はこかなもの〔箱金物〕
木造の仕口に用いるコの字型の接合金物のこと。
はしざい〔端材〕
材料を加工した後、余分に残った材料のこと。思わぬ利用方法が見つかることがあるので、簡単に捨てないほうがいい。
パーゴラ
ふじ棚のようなつる性の植物をからますように造られた棚のこと。イタリアの葡萄棚からでた語である。
ハタガネ
板の幅はぎや接着するときに使います。角棒に固定のネジがついていて、工作物の大きさに合わせて位置を決めて固定して締め付けます。
パテ
木粉などを接着剤で固く練り粘土状にしたもので、木の傷やへこみなどに埋め込んで修正するもの。
はふいた〔破風板〕
屋根の切妻に、屋根に沿って取り付ける合掌型の板のこと。
バリアフリー
高齢者や体の不自由な人などが安全にかつ快適に暮らせるように床の段差をなくしたり、手すりをつけたりして障害を取り除くこと。
ひうちばり〔火打ち梁〕
小屋組みの隅各部に45度に取り付けて、地震や台風などの水平力に対して抵抗する部材。ボルトなどでしっかりとめる必要がある
ピィトラップ〔Pトラップ〕
サイホン型の排水トラップの一種。封水の安定性がよく、洗面器や手洗い器などに使われる。
ビット
ドリルやトリマーなど、電動工具の刃物の刃先のこと。
ひらうちつけつぎ〔平打ち付け継ぎ〕
釘うちをしただけの簡単なつぎて。
ひらかんな〔平カンナ〕
荒仕上、中仕上、仕上げかんなの3種類がある。仕上カンナは最後の仕上をするときに使う。
ビルトイン
建築物に直接取り付けることを言う。家具では造りつけ家具のこと。
ぴんせつごう〔ピン接合〕
接合された部材の角度が、力を受けると変わってしまう接合方法。木造の柱・梁や軽量鉄骨造のボルトによる接合など。
ファイバーボード
木材を繊維状態までほぐして、成型した板の材料です。製品の比重によって、インシュレーションボード、MDF、ハードボードの3種類があります。材質は均質で、加工性がよいため、家具や建材など幅広く使われています。
ふくろばり〔袋張り〕
紙・布などの張りつけ材を下地材に張る場合に張り材の周囲にだけ接着剤をつけてすること。
ふつう〔普通〕ポルトランドセメン
建築や土木で一般的に使われているセメントで、全セメントの約90%を占めている。
ブナ
材質は緻密・堅硬で靭性。従来は炭材に使われていたが、現在では家具材・造作材・などにも用いられている。トーネットの曲木として使われている。
ふみずら〔踏面〕
階段の足を乗せる段板の上面のことをいう。建築基準法では、住宅の階段の踏面の幅は15センチメートル以上と定められている。
プラスターボード
プラスターは鉱物質の粉末と水を混ぜて塗り仕上に用いる材料のこと。プラスターボードは石膏ボードのことをいう。
ブレース
鉄骨造では筋かいのことをブレースト呼ぶ。
フレキシブルボード
石綿セメント板の一種で加工性に優れ、曲げ強度が大きい板。防火・防音・防湿性があり天井や内外装材に使われている・。
プレキャストコンクリート
あらかじめ工場で製作した鉄筋コンクリートの部材。
ベアリング
軸受け、回転軸を支える機構のこと。
べたきそ〔ベタ基礎〕
床下全面に鉄筋入りのコンクリートを配置するもの。地盤が軟弱な場合や湿気を防ぐ場合などに効果的。
べたばり〔べた張り〕
下地を平滑にし均一化を図るためのした張りで、全面に糊付けして和紙などをはること。
ベニア板
ベニアを2枚以上張り合わせた合板のこと。
ぼうずめん〔ぼうず面〕
丸めんの小さい面のこと。家具部材の端を削ってなめらかにする
ぼうふそち〔防腐措置〕
木造の構造耐力上主要な部分の柱、筋かい、土台のうち、地面から1m以内のところは防腐措置を講じなければならない。〔建築基準法施行令第49条〕
ほぞ
木材の接合仕口の一つで、2つの部材を接合するために、部材の木口に造った突起部分をいう。片方の部材には、この突起を納める穴が設けられる。
ほんざね〔本実〕
一方の板の傍に実(凸)をつくり、他方の板に小穴を彫って継ぎ合わせること。
ポンチ
金属に穴をあけるために目印をつける器具。頭をかなづちで叩いて使う。
マーキング
マーキングは材料に線や印などをつけること。墨線をひくこと。
まきじゃく〔巻き尺〕
布や金属に目盛がかかれた距離を測るもので巻かれているもの。
まぐさ
まどの上部に入る水平材をまぐさという。下部はまどだい〔窓台〕という。
まぐち〔間口〕
建物や敷地などを主たる方向から見た時の幅のことをいう。
まくらぎ〔枕木〕
線路のレールを固定しするレースの下に敷く木のこと。腐食しにくい耐久性などが好まれ、最近はDIY材料やガーデニングなどにも用いられている。
まさめ〔柾目〕
木を製材した時に、木の中心に向かって垂直に切った板のこと。
まるぼう〔丸棒〕
小口が円形の丸い棒。ホームセンターで既製品が販売されている。
丸のこ
丸のこは木材を切断するときに使います。DIYには欠かせない道具の一つです。丸のこ刃には種類があり、縦びき刃、横びき刃などがあります。少し危険を伴うので、購入の際にはブレーキがついているかどうか確認しましょう。
まわりぶち〔回り縁〕
天井と壁の接する部分に回す部材。
まんりき〔万力〕
バイスとも呼びます。固定の板と締め付ける板を調整して材をはさみます。小物作品を作るときに用います。
みこみ〔見込み〕
部材の見えている部分の側面のこと。奥行きのこと。
みずこうばい〔水勾配〕
雨水や汚水などを流れやすく排水するための勾配のこと。
みずもりやりかた〔水盛り遣方〕
建築する際に、水平になる基準線や柱芯などの基準を確認・明示する作業のこと。
みつけ〔見付け〕
枠などの部材を正面から見たときに見えている部分をさす。
みつめきり〔三つ目キリ〕
手もみのキリで、刃の切り口が三角になっている。
むくざい〔むく材〕
製材しただけでまだ加工していない材料のこと。
むくり〔起り〕
現場用語の一つで、仕あげ面が上方に湾曲していることをいう。
むなぎ〔棟木〕
小屋組みの頂点にある母屋と同じ役割をしている水平部材。
むめ〔無目〕
敷居や鴨居で溝の掘られていないもののこと。
めいた〔目板〕
板の継ぎ目に打ち付けた幅の細い板のこと。
めたて〔目立て〕
ノコギリ歯を調整するための作業のこと。刃先をそろえて、アサリをだす。
めどめ〔目止め〕
木材の導管を埋めて平滑にして、塗装の余分な吸収を防止すること。目止め材にはとの粉などがある。
めんとり〔面取り〕
建築仕上げ部材の角断面の出隅を削りとって、面をつくることをいう。糸面取り、大面取りなどがある。
もくめ〔木目〕
木材の部分の名称の一つで、年輪の模様の美しい部分の総称。まさめ(柾目)、いため〔板目〕などがある。
もくれんが〔木レンガ〕
コンクリート面に木材などをあとから取りつけるために、あらかじめ型枠の中に埋め込んでおく小片の木のこと。
モザイクタイル
装飾仕上げ用の小型タイルのこと。モザイクとは石、ガラス、タイルなど硬質の材料の細片を壁や床などの表面に張りつけ、模様にしたもの。ネット貼りで施工する。
モデュール
建築構成材の寸法を決める際に必要な単位寸法の体系を言う。
もや〔母屋〕
母屋は垂木を支える部材で、床組みの大引きに相当する。
屋久杉
鹿児島県屋久島に生息する杉。色は淡い紅色等で木目は美しい。欄間などに使用されて、木材の最高級材として有名。縄文杉ともいう。
ユウトラップ〔Uトラップ〕
サイホン型トラップの一種。横引き排水管をU字型に曲げたもので、雨水排水の横主管末端などに設けられ、下水道からの悪臭の侵入を防ぐ。
〔床高〕
一階の床仕上げ面から、真下の地盤面までの高さを言う。木造の場合は45cm以上と決められている。ただし、床下がコンクリートなどの防湿措置があれば45cm未満でも差し支えがない。
ゆかばり〔床梁〕
床梁は胴差しなどとともに根太を支える部材である。
ゆせいとりょう〔油性塗料〕
塗料をうすめるときにペイント薄め液を使うのが油性塗料です。
ようじょう〔養生〕
塗装工事などで作業箇所の周辺や仕上がり面を保護すること。
ようせつ〔溶接〕
金属を溶融して溶接棒を溶かし、接合すること。
よせぎ〔寄せ木〕
色や模様の違う木材を幾何学模様に貼りあわせる事をいう。
ラーメン構造
建築物の各構成材の接点が剛に接合され、曲げ、圧縮、引っ張りの角材が組み合わされたもの。鉄筋コンクリートが代表的な構造物。
ルーター
ビットと呼ばれる刃物を高速回転させて面取りや溝切りをおこなう。同じ作業ができる小型のものをトリマーという。
レンガ
レンガの原型は、長さ21センチ、幅10センチ、厚さ6センチの直方体である。吸水率が大きいので、使用する前には水に浸して十分吸水させておく。圧縮強度が大きく、耐火性にも優れている。
ワイヤラス
針金を編んで作った金網。塗り壁の下地材でモルタルを塗るときに用いる。